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ピアニスト 松村未英 の  スペインの日々
by miematsumura
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日本と言う国と そのほかの国

日本にどっぶりと漬かり、スペインに戻る途中のこと、2つの対照的な出来事がありました。数日たった今でも、私の頭の中に残っているので、お話しします。


乗り換えのアムステルダムで税関を通る時のこと。
ここはチェックが大変厳しくって、私が通ると、ぴーっとアラームがなったので、靴を脱いでまだ戻って通れ、と言われ何度もチェックを受けました。
再度チェックしている間に、私の持ち物はすでにベルトコンベアーの持ち物チェックを通過していて、中身を見たいのか、私のバッグは、いくつかの他のバッグと別のところによけられていました。
チェックを終え靴を履いて荷物を取りに行くと、それが見えたので、”そこにあるのは私のバッグですけど”、と少し離れたところにいる監査員に声をかけました。(ここは英語です)

その時に、列に並んでいた時に私のすぐ前にいた日本人のカップルが、彼らのバッグも同じように別によけられていたので待っていました。私は自分のバッグを取る為にそう声をかけたのですが、彼らは、彼らのバッグの為に私が声をかけてあげたと勘違いしたのか、中身のチェックを終わって去る際、私に”有難うございます。おかげさまで助かりました”と、大変丁寧にお礼を言って下さったのです。

私は、あまりにも思いがけないお礼と、大変な丁寧な様子の両方に驚いて、大変恐縮したのです。
30代の御夫婦と見受けましたが、あまりの丁寧さに日本人という人種について、その後、乗りかえ飛行機のゲートに向かって歩きながら、考えておりました。



そのうち、喉が渇いたので何か飲み物を買おうと思い、小さな売店に立ち寄りました。
お店には誰もいなく、お会計をする若いお兄さんは、陳列棚に一生懸命飲み物を並べて働いています。

私はオレンジジュースを手に取り、お会計に行きました。

ユーロのお金が入った封筒は、日本滞在中は必要なのでまとめてバッグのポケットに分けて入れてあったのですが、いくらかコインが財布に入っているはずだと見てみると、2ユーと15セント入っていました。
これで足りるだろうと目の前に並べてみる私に、お兄さんは言いました。
“2ユーロ95セントです”

・・・・なるほど。80セント足りぬ。


いっぱいに物が入ったかばんの中からユーロを入れてある封筒を探すのは面倒だったため、私は答えました。
“では、このお金で買える飲み物をなんでもいいから下さい”

そうすると、”それで買える飲み物は何もありません”と、お兄さんは言うではありませんか。

・・・・さすが空港、何でも高い。商売上手であります。

ここで水分を取らないと飲まないと干からびる、と危機感を持った私は、仕方なく、”じゃあお金を探します。”とカバンを探ってみると、すぐに見つかりました。ユーロが。
それもしばらくの日本滞在で忘れていましたが、私はお金持ちなのか、じゃらじゃらあるのです。

そこで、この2ユーロ95セントのオレンジジュースが欲しかった私は、95セント、きっちりかっきりコインで並べ、2ユーロがなかったので5ユーロ札を出しました。


すると、彼は2ユーロ私にくれました。

とうとう飲み物を手に入れることが出来た安堵感と共に、財布をカバンにしまいながら、私はその並べた95セントが置いたままになっているのを見て、言ってみました。
“これはあなたのですよ。そうでしょう?”

“そうですか、じゃあ、ええ、これで、では、ビールでも買います”
と彼は私に返してきました。


私は、彼がジョークを言ってるのかと思い、ええ、それで飲んでください、と笑顔で言って、この場を後にしました。


・・・・・しかし、すぐに、あれ、と気が付きました。


彼は、2ユーロ95セントの商品に対して5ユーロ95セント払った私に、私が並べた95セントを無視して取らずに2ユーロしか返さなかった。つまり、5セントかすめ取ったわけです。
そして、私は、更に95セントあげてしまったわけです。


親切にされたのだったらチップはいいですよ。
しかしレストランでもないのに、売店でチップはあげませんし、5セントごまかした相手には絶対にあげたくないですが。
ああ、自分は日本の外に出たんだなあ、と痛感した私でした。
さぞかしだましやすい日本人に見えたことでしょう。

世界は広し。油断大敵。



ちなみに、これはオランダでの出来事でございます。
スペインではございませんことを、皆様にお知らせしておきます

by miematsumura | 2012-06-17 21:28 | 日々の出来事
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