ピアニスト 松村未英 の  スペインの日々
by miematsumura
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セレナータ・アンダルーサが出来るまで 3

では、セレナータ・アンダルーサが出来るまでの1と2でお話ししたように、フラメンコが栄えたセビリア―カディスに焦点を当てます。


もう今から2000年以上前のローマ時代のころに、カディスは歌と踊りの豊かな土地である、という記述があるぐらい、ここはとっても特別な土地だったのです。
ここからはるばるローマに音楽家や踊り子を連れていったりしてたのです。

大衆芸能が盛んな土地で、今でも新春カディスでは、1月の終割りごろから始まる ”チリゴタ” と呼ばれるお祭りが開催されます。
参加人数によってカテゴリーがあって、呼び名はいろいろ異なるのですが、共通するのは、歌詞を自分たちで作り、自分たちで、歌、伴奏(基本的にギターと打楽器や笛)、衣裳を用意して、その時々の風刺を歌うのです。
勤務先の消防団の皆で、近所の仲間で、とか仲良しでグループを作って練習してきて披露し競うのです。場所も、なんとファリャ劇場、という、中はオペラハウスのような赤いビロードをはった客席の美しい劇場が会場となります。
カディスって港町なので、皆やっぱり性格がオープンで陽気で面白いんです。何でも茶化しちゃう。

何かいい例がないかなと思い、ユーチューブを見たら大量にあるのですね。
その中から適当に一つ選んでみました。
”僕の奥さんが言うこと”という題のチリゴタ。
この衣装とか変装ぶりが、圧倒的でしょう?(日本のあるコメディアンにそっくりですよね)
TV中継でコンクールの模様を、毎年延々と流すんですよ。この期間の2週間ぐらい!



これは衣裳がすごすぎ!どうやって作るのでしょうね?素人の域を超えていて、もう脱帽のレベルです!
大の大人がこういうのが出来るという土地柄が、いかに愉快な土地か想像できるでしょう?
見てるだけで、歌詞が分からなくっても笑えると思います。
前回の決勝戦のですって。



これは本当にすごいのです。一般庶民が、つまり音楽を仕事にしているわけでもない人々のこの豊かな音楽性は、やはり特別だと思います。想像性の豊かさ。
そして港町なので、カディス人をガイェタノと呼ぶのですが、日本で言うところの大阪人のようなユーモアがあり、やることが本当に愉快です!仕事の後練習しているのか、仕事が練習場なのか、と疑ってしまう気もするほど、本当に沢山のグループが参加していて、皆上手で、不思議に感じるほどです。


もともとこのような音楽の土壌があるところに、ヒタ―ノとスペイン語では呼びますが、いわゆるジプシーですね。彼らがインドの北の所から延々と渡って来て、ヨーロッパ大陸の本当に先っぽのカディスに行きついたジプシー達がいたわけです。
他にも例えばハンガリーに居ついたヒタ―ノはジプシーバイオリンと言われる独特のものを作り上げるわけですが、彼らも音楽に特別な才能があったのでしょう。この2つが交わって、フラメンコが出来た、というわけです。

このカディス―セビリアの車で1時間半ほどの間に、カディス側から、へレス、レブリハ、モロン、ウトレラがフラメンコの世界で重要な街があります。
ホントに車で行くと15分同士とか言う近い距離なんですが、フラメンコの世界では、これはへレスではこうする、とかこれはレブリハのやり方だ、とか、違いがあるのです。

フラメンコをやる人は、家族がそういう世界の人であるとか、親がすごく好きでいつもいつも聞いていたとか(それは割と特殊なことなのだけれど)、基本的にフラメンコに近い世界に生きている人がほとんどです。なので、子供の時から家族で集まるたびに歌って踊っていたので、その街に伝わる歌を知っているとか、もう自然にしみ込んでいるのですね。なので、家族で伝わる歌い回しというのがあるので、それを受け継ぐわけです。
今でこそそういう稼業でない家の人も、特に踊りの場合がより多いと思いますが、近くの踊りの教室に行ってダンサーになるとかありますが、ちょっと前は、特別なもの、という感じがもっとあったと思います。


日本は、東京に本社のある会社に入社して、そのあとは日本各地、お父さんの仕事の先々によって転勤をしますし、それは日本を出て世界になることも良くあるわけで、転勤族、という言葉もあるぐらいです。東京が首都で後は皆地方と考えますし。
が、スペインは、ちょっと仕組みが違うので、マドリッドが首都ですが、54県あり、19に区分けされる地方政治が行なわれていて、それぞれに首都があり、地方ごとにかなりのことが動いています。皆、特殊な場合を除いて、基本的に住んでいる県の大学に行くわけです。例えばアンダルシア地方の場合だと、8県からなり首都はセビリアです。生まれ育った土地で学校を出て、仕事を得て、生活していくとなると、皆そんなに移動しません。なので、こういう風習が受け継がれてきたわけです。
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by miematsumura | 2011-12-22 07:33 | セレナータ・アンダルーサ
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