ピアニスト 松村未英 の  スペインの日々
by miematsumura
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カテゴリ:芸術について( 12 )

ゴヤの穴場

ゴヤの作品が見れる場所で有名なところと言えば、マドリッドのプラド美術館が
一番に皆さんの頭に浮かぶかと思います。

しかし、実は穴場があるのです。

ゴヤは、サン・フェルナンド・アカデミーというところの会員でしたが
このアカデミーは、今現在も、勿論続いて存在し、このような立派な建物がアルカラにあります。
プラドから歩ける距離です。

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ここが美術館になっていて、プラドの5分の1ぐらいのお得なお値段で見れるのです。
訪れる人数も少ないので、静かにのんびり観ることが出来、お勧めです。

ちょうど、今は、1月の31日まで、特別にもっとゴヤの作品を展示しています。
チャンスのある方は、是非どうぞ。

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by miematsumura | 2013-12-03 00:51 | 芸術について

対談

皆さま、ご無沙汰しております。
ここに書こうかなと思うことは、たびたびあったのですが、
最近とても忙しく、時間がなくって、ゆっくり座って書く機会がありませんでした。
(といいわけ)
来週は、2このコンサートと原稿の締め切りがあり、きっと締め切りを前に苦しむ作家気分を
味わえることになるでしょう。さて、どうなる事やら。


しかし、金曜日(もう明日!)に次の音楽現代が出る前に、11月号のことについて書いておこうと思ってやって参りました。


音楽現代の最新号、11月号の、ここで前回申し上げたように、
ピアニストのアファナシエフ氏と金剛流宗家の能楽師、金剛永謹氏の対談を大変興味深く拝見させていただきました。

全く異なる芸術の、それを代表する方の対談で、
いろいろ面白く思う点があって、こんな珍しい対談を組んでくださったことに感謝です。
東洋と西洋の2つ全く異なる芸術ですから、多少知っていることはあっても、よくよく読むと興味深いものです。


まず、驚いたのが、アファナシエフ氏が学生時代に「徒然草」を読んでいたことや、
16歳で能のレコードを聴いたことがあった、ということ。能をレコードって!

「徒然草」が、そんな以前からロシア語に翻訳されているとは!無知な私は驚きました。
すごい日本通のロシア人がいたと言うことですよね。素晴らしいことです。
そして、アファナシエフ氏は、学友の多くが吉田兼好を読んでいた為、語り合ったと言うことです。
日本の古典が、こうやって外国でも知られているとは、嬉しいことです。
ロシア人は日本のことをどう語っているのか、知りたいなあ。


それから、私が面白いと思ったのは、金剛氏がおしゃるように、
能がものすごく好きで大学のクラブで本格的に初めてプロになる人が最近多く、しかし、小さいときからやっているのではない為に能を舞う体になってないので、違うようになって見える、ということ。
大学のクラブって、何でもあるのですね。。。。
日本の大学に行ってないので、良く知りませんけれど、アメリカの大学でそんなものがいろいろとあったのであろうか?
そのクラブの有無は置いておいて、まあ大学のクラブでピアノを始めて、ピアノのプロを目指すと言う人はいないでしょうから、大学で能を始めて、能のプロを目指すと言うのはどういう意味なんだろうか、と思いました。

そう言えば、大学時代に一人、10歳でピアノを始めたという女の子がいて、皆同級生は驚いたのを思い出しましたが、やはり、彼女は腱章炎になって苦しんでいたので、多少遅く始めたことが関係あったのでしょうか。


最後にアファナシエフ氏が言っていることは、本当にそうですね。
そして、金剛氏のお話もそうかもしれない。
今クラシックのコンサートに足を運ぶ人数と、能に運ぶ人数を比べたら、クラシックの方が多いのではないでしょうか。それとも、能の方が多いのだろうか?
私は自分がクラシックをやっているので、クラシックの方が多い気がしているのかどうか。

でも、良く考えると、日本の伝統芸術なのにおかしいですよね。
もっと私自身も含めて、能や歌舞伎に行くべきだ。
色々私も最近いろいろ考えることがあって、それに繋がる部分があるこの対談でした。
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by miematsumura | 2013-11-14 08:51 | 芸術について

昨日の続き

アファナシエフの本を読んで思いだしたのが、
スペインで、フラメンコのある有名なフェスティバルに出演した時のこと。


オペラのように、こういう大きなフラメンコの出し物が行われるフェスティバルでは、
記者会見が行われ、沢山の雑誌や新聞やTVが来ます。
そこで、テーマやコンセプトだとか色々話すわけですが、
私が「セレナータ・アンダルーサ」で出演した時のこと。

フラメンコとスペインのクラシック・ピアノ音楽の出会いをテーマにしたこの作品は
すでに何度か公演していて、晴れてそのフェスティバルに参加となりました。


私達が喋った後、質問タイムになり、質問が。

「ダンサーに質問です。あなたは、フラメンコを踊られるのですか?」




一瞬、彼と私は顔を見合わせましたが、さすが、スターである彼は、さらりと答えました。

(最盛期にはパリのシャンゼリゼ劇場で二カ月毎晩ショーをするほどのスターだった彼は
しばらく舞台を離れていて、これが彼にとってはカムバックの舞台なのでした)


「はい。フラメンコを踊ります」




・・・本当に現実は小説より奇なりですね。
(アラハンブラを家畜小屋にするには負けるけど・・・・)



また、ある時、クラシックとフラメンコの繋がりを、コンパスのこととか面白いので話を聞いてください、
と、言ったら、ちょっとそれは難しくて分かりません。面白くないです、と断られたことがあります。

確かに人間は自分が理解していること以上のことは、理解できないのかもしれません。

しかし、その理解できない部分を理解しようとするから、進化があるわけで、
それなしには何も始まらないし、一番面白い、そして基本の根っこがそこだったので、それを飛ばしては何も始まらないので、その答えにちょっと私も考えこんだことがあります。
が、そうこうしているうちに、自分の口から、それらのことをちゃんと話せる機会を、こうして音楽現代さんからいただけるようになったので、却ってよかったかなと思います。
これはCDのおかげですね。
本当に幸運だったと、感謝しています。


人生って、上手く出来ていて、ちゃんと一番いいようになるんだなあ、と
感心しているところです。


スペイン大冒険 続きます。
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by miematsumura | 2013-09-07 06:06 | 芸術について

ピアニストのノート

こんにちは。
忙しさにかまけて、御留守になっておりました。
新しいプログラムや、以前取り組んだことのある曲等、いろいろ準備したり、実際演奏したりして忙しくしております。

暑さの残る日々、いかがお過ごしですか?

色々書きたいこともあるのですが、
ピアニストのヴァレリー・アファナシエフが書いた本の日本語訳 「ピアニストのノート」(大野英士訳)を読んでいることについて。


これが面白い。
これはアファナシエフにしか書けないでしょう。
そして、彼の音楽観を聴くことが出来て意義深い本だと思いますが、こんな本を日本語に訳していただけて有難く思います。

彼がロシア人だと言うことで、やはりこの物の見方がロシアを感じます。
そして大いに共感する部分が沢山あります。
華美な飾り気ない芸術の本質を見る性質を読んで思い出すのが
私の大学の師、ナタリア・アントノヴァです。

彼女に出会えたことは、私の音楽人生を大きく左右するのですが、
この本を読んでふと思い出したエピソードがあります。


ショパンコンクールを優勝したユンディ・リが、大学進学をどこの学校にするかで
アントノヴァに連絡を取ったときのことです。

ショパンコンクールの2年ほど前に、彼はアメリカのジュニアの為のジ-ナ・バックアウワ―コンクールで優勝しているのですが、このコンクールは、ただの演奏を評価するだけの従来のコンクールとは違い、マスタークラスがあって、参加者が審査員となるピアニスト全員にアドバイスをもらえる機会があります。
ユンディが参加した年、アントノヴァは審査員で参加していたのでした。

そこで、大学進学で彼はアントノヴァに師事したいと連絡を取りました。

しかし、アントノヴァは、ヨーロッパのコンクールで優勝したのだから、ヨーロッパで勉強した方があなたの今後の為になる、と自分のもとではなく、ヨーロッパの学校を薦めます。


普通だったら、ショパンコンクール優勝者が自分のもとに来て、更に研さんを積みたいのだ、と、自分が優れた教師であることのこれ以上の宣伝はないですから、すぐに受け入れると思います。

しかし、そのようなことを彼女はしなかった。
彼のことを考え、一番に良いと思われるアドバイスをした。


それも何年もたって、他の話をしていた時に、自然にこの話が出て来て
聞いた私はびっくりしました。


会社でも、短期の決算をして結果を出す、等、すぐ前の目先のことにとらわれがちな現代ですが、このような意見もちゃんと存在するのだ、ということを思い出させてくれる本です。


<注意>彼はこの難しい性格に見える外見からは想像できない、ユニークな面もあり
声をあげて笑ったりするところもあって、電車等の公共の場所で読んだりするのは、危険かもしれません



長くなるので、今時間がないので、また明日に続きます・・・・
ごきげんよう
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by miematsumura | 2013-09-04 22:28 | 芸術について

パブロ・カザルスと井上先生

実家にあった本を1冊もってきて、最近読んでいたのがこの本。
井上頼豊先生がお書きになった、パブロ・カザルスの本です。

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東京から桐朋のこどものための音楽教室に教えに来てくださっていた井上先生。
教室のニューイヤーコンサートで子供達が弾くのを、熱心に耳を傾けていらして、私がシューベルトの即興曲を弾いた後、コメントをいただいたのを覚えています。
ある夏には、先生自身のお話をされた夜もありました。

その先生がお書きになったスペインを代表する音楽家、カザルス。
カザルスの人生と、本の最後の方に出てきた井上先生がカザルスのマスタークラスを受講される時のお話しから垣間見れる音楽・人生への態度など、大変興味深い1冊です。
よくお調べになったなあと感心するようなエピソードも沢山で、カタルニアの独立、という私の知識はこの本から来たのですが、今スペインのことが多少分かるようになって読み返してみると、より理解できるようになった所も多く、スペインと言う国も複雑さも目の当たりにした気持ちです。
カザルスのマスタークラスのところを読んでいると、私自身がアルゲリッチのマスタークラスを受けた時の、嬉しく楽しく、聴き逃すまいとどきどきであった時のことを思いだしたりしました。

教室に通っていた子供の時は、この自分がカザルスの住むスペインに住むことになろうとは想像もしなかっただけに、もし先生がまだ生きてらしたら、スペインについてなど、お話しをしてみたかったなと何とも不思議な気持ちです。
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by miematsumura | 2012-07-06 08:27 | 芸術について

ロシア人と私

スペインに帰ってきたら、こんなものが届いておりました。
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4月に弾いたコンサートで聴いていた子供が、後で描いて届けてくれたのだそうです。
何故か衣裳が全然違って、私はここでパンツをはいているのですが、(それに気がついたときは私も可笑しくって笑いました。)しかし、ハートマークまでついています。
すっごく可愛いので私も嬉しくなって、ピアノの上に飾ってます。


日本で本を買ってきた中で、今読んでいるのが、“リヒテルと私”という本です。
リヒテルの通訳として長年彼の近くにいた河島みどりさんと言う方が書いた本で、リヒテルの人柄を垣間見ることが出来てとても興味深く、また、エピソードが奇想天外で面白いです。

ロシア人って独特の感性や習慣があって、日本人から見ると、ええっ??と仰天するようなことが良くあります。私もロシア人の先生、アントノヴァに長い間習っていたので、ああそうだなロシア人は、と納得するようなことがあって、懐かしさも一緒に読んでいます。
そういえば、彼女が子供の時に、ある夏、リヒテルがバカンスを過ごす所に居合わせて、彼の練習ぶりを観察してそっと覗き聴きした、という話を思い出しました。

一番初めて私がアントノヴァに出会った時、何かの手違いでその前の週に会うことが出来なかったため、とうとう会えることになっていたのですが、部屋のソファに座って緊張して待っていた私に、突然、風のように颯爽と部屋に入って来た彼女は、さっと私のすぐ横に座って、
“あなたが未英ね。待っていたのよ。”と大変親しげに、そして私に会えて嬉しそうに長い腕を肩に回して歓迎してくださいました。初対面ですし、向かいのソファにでも座って静かにお話しするかと思っていた私は、すごくその彼女の包容力にびっくりした事を今でも覚えています。
彼女がいなかったら今の私はあり得なく、本当に感謝しています。

いろんな可笑しな話を懐かしく思い出して彼女の話をしていたら、なんと、なんと、アントノヴァからメールが来ました!すーっごくびっくり!!
以心伝心というものでしょうか。
ロシア人は超能力があるのです。


超能力と言えば、パリでのこと。
道を歩いていて、ふと脇のレストランの中を通りすがら目をやると、彼女が旦那さんと一緒に道側を向いて座っていて、道行く人を見ていた彼女と眼が合って、あら、こんなところで出会うとは、ということもありました。
奇遇です。
ロシア人と日本人は気が合うと思います。
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by miematsumura | 2012-06-21 22:44 | 芸術について

旅するマハ

プラドを去る時に、ふと、あれ、マハがいなかったな、と気が付きました。

今回の上野の国立西洋美術館のゴヤ展でも目玉絵画であったマハ。

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長旅でお疲れで、修復などでもしているのだろうか?

などと思っていたら、ちょうど数日後ラジオで、マハはバルセロナに旅されていることを知りました。ゴヤの展覧会があるそうで、そちらに行かれているようです。大忙しですね。

昨日のエルミタージュのことが載っていた雑誌に、ちょうど3回目の結婚をしたばかりのアルバ公爵夫人がインタビューに出てらして、彼女の生い立ちや、結婚観について語ってらっしゃいました。
かなりユニークな人生です。85歳にして3度目の結婚、というのは、面白い。
バイタリティーにあふれる方です。
スペインでも大人気の不思議な存在で、この雑誌の表紙が彼女なのです。
いわゆる”高貴な方”である方が、雑誌などに表だって出てくるというのは、日本ではないですよね?
スペインでも珍しいわけですが、彼女は、イギリスのエリザベス女王やスペインの国王などよりも爵位が上なので、国民に大変に人気があります。

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彼女が若い時の、絵を書いている様子。
・・・何を描いてるんでしょうね?

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結婚式にはピンクのドレスをお召しになり、踊っている様子。
ほんっとスペイン人って、踊るの好きですよね。
結婚式は100%、最後に皆ダンスパーティーになります。
(ちなみに、彼女のお相手で踊っているのは、新郎ではありません。息子です。)
ドレスのデザインは、セビリアのデザイナー、Victorio y Lucchino / ビクトリオ イ ルッキーノです。

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こちらが85歳にして3度目の結婚で結婚されたお相手です。

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というわけで、有名な着衣のマハ、裸のマハのモデルであったアルバ公爵夫人の、
6代ぐらい後が、この今のアルバ公爵夫人なわけですが、紹介させていただきました。
これはスペインという国の歴史でもあります。
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by miematsumura | 2012-04-09 00:13 | 芸術について

ゴヤの絵画

先日マドリッドに行った時に、予定していた事が変更になったりして時間が出来たので、久しぶりにプラド美術館に足を延ばしてきました。

東京・上野の国立西洋美術館で、秋からこの1月末まで行われていたゴヤ展がありましたが、それらのゴヤが、プラドに帰ってきたかな?というのを覗こうと思ったのと、プラドには昨秋からロシアのエルミタージュが、特別展示にやって来ていて、見てみたかったのです。


ちょうど、雑誌でエルミタージュの宣伝が載っているのを見ていて、これは去年の秋のものですが、今引っ張り出してみました。

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この写真が夢を書きたててくれるでしょう?
一体どんな美術館なのか、絵画がどうこう言うよりも以前に、建物自体が美術館のようではありません?
この豪奢さと言ったら!
私はロシアには行ったことがないので、世界三大美術館であるエルミタージュには、
(残り2つはプラドとパリのルーブル)憧れがあるのです。


プラドに行ってみると、入場制限で30分に00人とか決まっているようで、3時間待ち、という状態でした。びっくり。

それですぐに入れた常設展を先に見たのですが、ゴヤの特に晩年の作品、黒の時代のものは、本当に独特のエネルギーがありますね。綺麗なものを絵にすることが多い中、あえて暗いぞっとするようなものをキャンバスに残して、それも何点も何点もずらりと並べられると、強烈なものがあります。これをずっと描いていた時のゴヤの頭の中、心の中は、どんなに暗い情熱に満ちていたでことしょう。


今回ゴヤの絵を改めて観て、グラナドスがゴヤの絵画を40歳過ぎて初めて見たときに、すごい衝撃を受けたのも頷けると思いました。
その衝撃が、あの組曲ゴイェスカスの誕生のきっかけとなるわけです。
ゴイェスカス、というのはゴヤ風、という意味なのですけど、まさに、ゴヤのこれらの絵画をみて、衝撃を受けたそのままを言ってるのですね。
グラナドスは、すでに優れた作曲家であったとは思いますけれど、特に何か重要な作品を書いたわけではなく、スペイン風舞曲など、小さい綺麗な曲がありますが、そのただ綺麗であるということを超えた、重要な芸術的作品、と呼ばれるだけの何かを持ったもの、というものはなかった。

しかし、組曲ゴイェスカスは、それまでの彼の作品を、全く別次元の芸術的作品と呼ばれるにふさわしいレベルに引き上げるだけの内容があります。
というより、この組曲ゴイェスカスがなかったら、グラナドスはここまで名を残さなかったのでは。
これは画家ゴヤの絵画なしには生まれなかった。
ここが、芸術の面白いところです。いや、人生の面白いところと言った方がいいのかな。
1つのものがあり、それが強烈なメッセージを発するのを受けて、誘発されて、新しい何かが生まれる。


そういうことをいろいろ考えたゴヤ訪問でした。



そうして、エルミタージュの特別展は、エルミタージュ美術館の写真が入口に飾ってあり、あまりの大きさにまずそこに感心しすぎるぐらい感心しました。これは中で迷うだろうな、というかんじ。

金の細工を施した櫛や箱など、高価なものが並んでいて、金って柔らかいんですよね?
どうやってこんな細かな細工が出来るのか知りませんが、その芸と、これらを集めれる資金の豊富さに感心しました。

校外見学というのか、小学生から高校生までのいろんな年齢の子供たちが、グループで見に来ているのに何度もすれ違いました。
こういうのを守っている美術館って、セキュリティー対策が大変だなあ、と、割に現実的なことに目が行ったのですが、ちょっとこの価値が良くわからないなと思ったのは、これ。
マティスの絵ですが、ちょっと、ふ・し・ぎ!

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by miematsumura | 2012-04-07 23:57 | 芸術について

ラジオのインタビュー

先日のラジオのインタビュー、来ました。
スペイン語ですが。

http://www.rtve.es/podcast/radio-clasica/nuestro-flamenco/



1時間ぐらいの番組で、初めの半分はギターが並んでいるので、30分のあたりから、私が入ります。
スペイン語が分からない方の為に、今度時間のある時に、私が何を言っているのか、何を言いたいのかというのをお話ししたいと思います。

外人なのに、こうやって、丁寧にインタビューをして頂いて、私の思っていることを取り上げていただけることを大変光栄に思います。
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by miematsumura | 2011-10-28 06:08 | 芸術について

哲学の秋である

最近いろんな人に会う機会があり、いろいろと感慨深く考えた。

週の初めには、アントニオ・モヤというギタリストが、今日は家族親戚でフィエスタをするのでおいでよ、と呼んでくれたので行ってきた。
なんでもフランスから彼のドキュメンタリーを作るべく撮影隊がやって来て、数日かけて撮影しているのだそうである。
行ってみると、9年ぐらい前に会ったフランス人のジャーナリストがいて、偶然の再会が!
パリで会ったのだが、こんなところで会うとは大変驚いた。本当に不思議である。
なにしろ大都会パリのど真ん中から、ウトレラというセビリアの近くの街の郊外の原っぱの中の一軒家である。
向こうも大変喜んでくださって、嬉しい再会であった。
フラメンコや闘牛に始まりスペイン文化に詳しく、色々お話ししたが、やはり、ジャーナリストでいろんなことを見たりしてるのでこういう方とお話しするのは大変面白い。
この9年間のことを話した。何しろこの時点では、私はスペインに足の先っぽ程さえ踏み入れてなかったのである。
これからの9年間も、同じように進んでいけるといいなと思う。

ちなみに、この人は9年たったら、少年あしべに出てくるネパールに住んでいるおじさんのようになっていた。
前は髭がなかったので、全く違う印象だったが・・・・
(仙人のようなおじさんがいたのだが、名前は何だっただろう・・・
フランス人バージョンと想像していただければ完璧です)



昨晩は、セビリアのロぺ・デ・ベガでラファエル・リゲ二のギターを聴きに行ってきた。
久しぶりにこの劇場に入ったが、装飾が本当に美しい。天井など見惚れてしまう。
リゲニは長い間舞台から遠ざかっていてカムバックという感じなのだが、彼の昔のエピソードをよく聞いていたので、その長いキャリアについて、そしてアーティストの人生について考えた。
人生というのは長くて山あり谷ありで、すっごく素晴らしいギタリストであった彼でも長く舞台から遠ざかったりと、常に自分を超えていくというのは簡単ではないのだなと。
こうやってまた舞台に戻ってきたリゲニであるが、マイテ・マルティンと一緒に弾いたのがとても良かった。
やはり性格が演奏にも出るのである。
それが良くわかったコンサートでもあった。
昔の自分、去年の自分、と前に進んでいくのは、当然のように出来ると思っているが、
そうもいかないこともある日が来るのであろうか。
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by miematsumura | 2011-09-17 06:21 | 芸術について